【考えるヒント・今日の言霊】5000号応援言霊キャンペーン実施中③

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【考えるヒント・今日の言霊】5000号応援言霊キャンペーン実施中③

日本人初の言霊は、山頭火!

日本人初の言霊は、山頭火!
8月5日(水)に弊社代表中土井が書くメルマガ【考えるヒント・今日の言霊】が5000号を迎えます。
この5000号を目前にして、【考えるヒント・今日の言霊】のエピソードやバックナンバーをご紹介しています。
今回は3回目です。

【考えるヒント・今日の言霊】が創刊したのは、2002年11月1日(金)のことでした。創刊から1か月間は創刊から1か月間は、司馬遷やルソー、ナポレオン、ドストエフスキーなど東洋・西洋の偉人や思想家の言霊が取り上げられました。
日本人の言葉が初めて言霊として取り上げたのは、創刊から1か月以上経った2002年12月2日のことです。
自由律の俳人・種田山頭火の言葉でした。

このメルマガをご愛読されている方は、ご存知かもしれませんが、山頭火は中土井が大好きな俳人なんですね。
元旦だったり、あるいは1000号といった特別の日に、山頭火が言霊として取り上げることが多いんです。

内容もそうですが、現在との書き方の違いにもご注目あれ!

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【考えるヒント・今日の言霊】
2002年12月2日(月)
VOL.27   作者:中土井鉄信

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■ 今日の言霊:種田山頭火
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どうしやうもないわたしが歩いてゐる
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■ 考えるヒント
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◇放浪の俳人、山頭火(さんとうか)のこの自由律の俳句を読んだ時、私の中で何かが変わった。

◇私は、この句を10年前こう読んだ。
「色々考えても、どうしようもない。自分の人生からは逃れることは出来ないんだから、自分の人生全てを背負って、歩いていこう。歩くのは、今観念した私自身だ。」
そして「どうしようもない私なんだ。この自覚をしっかり持とう」と。

◇皆さんは、この言霊をどう読むだろうか。種田山頭火は、大正・昭和の時代を足で歩いて詩を詠んだ。自分の煩悩と戦いながら、托鉢をしながら、乞食同然の格好で全国を歩いた。この男の歩かざるを得ない人生を思う時、一つの希望を私は見出したい。

◇誰もが誰もの人生の主人公足りえるということ。一途にひたむきに歩いていくこと。歩き方は、人それぞれでいい。山頭火は、無銭飲食をし、友人にすがり、ぎりぎりのラインで歩いていた。私たちは、私たちなりに一途に歩けばよい。山頭火は、そう教えてくれている。

◇彼の句を読めば、明るくさびしく微笑ましく元気に飄々と歩いている様子がわかる。内面を見つめながらもそれをポーズとして他人に訴えることがない。ただただ歩くだけである。私もそうありたい。

◇12月が始まった。来年に向かって山頭火の一句で景気付けだ!
「蛙になり切って飛ぶ」

 
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ちなみに、今回の言霊「どうしやうもないわたしが歩いてゐる」は、
山頭火が昭和4年、5年頃、九州地方を流浪していた時の句で、山頭火が40代後半で作った句です。

最後にある「蛙になり切って飛ぶ」は愛媛県松山市に構えた庵で人生を終えるその数か月前の作品であると言われています。
山頭火59年の生涯の最晩年の作品ですね。

ちなみに、中土井がこの【考えるヒント・今日の言霊】の原稿を書いたのは、41歳の時でした。

さて、次回は中土井の教育に関する考え方の原型が垣間見える二つのバックナンバーを取り上げます。
ぜひ、教育関係の方に読んでもらいたい、そんな【考えるヒント・今日の言霊】です。